みなさん。こんにちは!
パパリカ(@ipirikapirika)です。
BDC銘柄最大規模を誇る【エイリス・キャピタル($ARCC)】について朗報です。
ウィブル証券でBDC銘柄の新規買付が可能になりました!!!
高配当銘柄と知られるエイリス・キャピタル($ARCC)の2023年9月12日現在の配当利回りは、
配当利回り:9.8951%
依然として高配当を維持しています♪
直近の2023年9月配当も前回配当をしっかり維持して、年4回の配当が支払われています。
本日はARCCの高配当のからくりや、投資先としての要否を様々な角度から検証・紹介します。
ARCCを含めBDC銘柄は、安定的な高配当が魅力の反面、相応のリスクが存在します。
メリット・デメリットをしっかり把握して投資判断をしていきましょう♪
※BCD銘柄は日本の証券会社での新規買付が停止されていましたが、ウィブル証券で新規買付可能となっています。詳しい口座開設方法を知りたい方は以下の記事で解説しています♪
エイリス・キャピタル ARCC どんな会社?
エイリス・キャピタル(ARCC)は、ベンチャー企業、中小企業へ債券発行、株式投資、融資を行う、専門投資企業(BDC)です。
BDCとは?
Business Development Companyの略称で、投資会社なのですが、税制優遇の観点から特殊な法人の形を取る銘柄です。
・会計上の利益の90%以上を配当として投資家に還元する。
・1銘柄あたりの構成比率を25%以下に抑える。
・資産の70%以上を的確投資対象に投資する。
といった制約の元で運用がなされています。
投資会社としても法人税が優遇されるメリットがあり、投資家にとっても利益の9割が配当金として還元されるというのが高配当の理由ですね♪
ARCC 基本情報
まずはARCCの企業情報についてご紹介です。
社名 | エイリス・キャピタル |
ティッカーシンボル | ARCC |
英文社名 | ARES CAPITAL COR |
業種 | クローズドエンド型投資信託 |
時価総額 | 100億ドル(約1兆5,000億円) |
売上高(2022年) | 15億ドル(2,200億円) |
株価変動(直近1年) | ▲2.05% |
52週高値/安値 | 16.53-20.33 |
直近第2四半期決算 | 売上高:◎ EPS:◎ |
前回第1四半期決算 | 売上高:✖ EPS:✖ |
時価総額が1兆円を超え、BDC銘柄の中でも最大の規模となっています。
直近の第2四半期ではコンセンサスを上回る結果となり、株価も上昇傾向にあります。
BDC銘柄 時価総額ランキング
順位 | 銘柄 | 時価総額(ビリオンドル) |
1 | ARCC | 10.36B |
2 | FSK | 6.91B |
3 | OBDC | 5.95B |
4 | BXSL | 4.36B |
5 | PSEC | 3.72B |
6 | GBDC | 2.52B |
7 | MAIN | 2.28B |
8 | GSBD | 1.60B |
9 | HTGC | 1.58B |
10 | OCSL | 1.51B |
ARCC 投資先情報 ポートフォリオ
ARCCの投資クラスや投資先、ポートフォリオは他のBDC銘柄と比較して細分化しリスクヘッジしています。
最新の資産クラス・ポートフォリオをご紹介
【投資先セクター】
投資先のセクターではソフトウェアが22%、ヘルスケア11.3%、アイビーヒルアセットへの出資10%で4割を超えています。それ以外にも電力・保険・小売り・製造業と幅広いセクターが投資対象となっています。
【貸出のアセットクラス】
第一抵当権シニアローンが40%、第二抵当権シニアローンが20%と6割を占めており、資産の安全面に配慮した投資パターンが多いことが伺えます。
【企業破綻時の返済順序】
1,優先担保付社債
2,一般社債
3,劣後債
4,株式
【地理的投資先】
ARCCはほぼ全ての投資をアメリカ国内に満遍なく投資しています。
テック系に対して集中投資を行う企業はサンフランシスコ周辺に投資が集中する事が多いですが、地域差もあまりなく、国外への投資は全体の約5%程度となっています。
エイリス・キャピタル ARCC 配当情報
ARCCは過去5年利回り10%~20%の間で推移しています。
年度 | 配当額 | 平均利回り(%) |
2023年9月まで | 1.44ドル | 9.98 |
2022年 | 1.87ドル | 10.05 |
2021年 | 1.62ドル | 8.26 |
2020年 | 1.6ドル | 11.24 |
2019年 | 1.68ドル | 8.99 |
2018年 | 1.54ドル | 9.28 |
通常の3月、6月、9月、12月の年4回の配当に加えARCCは特別配当を出す事が多く、昨年2022年は3回増配のタイミングで特別配当がありました。
注目すべきポイントは2023年は特別配当なしですでに1.44ドルの配当があります。
増配率も近年上昇傾向にあり、過去3年の増配率は+6.3%と高い水準です。
10年増配率:+2.4% 7年増配率:+3.4%
5年増配率:+4.7% 3年増配率:+6.3%
ARCC 2023年配当
ARCCの本年度の配当は、
権利落ち日 | 配当額 | 利回り |
2023年3月 | 0.48ドル | 10.79% |
2023年6月 | 0.48ドル | 10.08% |
2023年9月 | 0.48ドル | 9.81% |
2023年12月 | 未 | ー |
特別配当 | 未 | ー |
2023年度の特別配当はまだありません。特別配当は追加配当として、権利落ち日に追加されるので既に3~9月はない事が確定しています。
12月の特別配当には期待したいところですね。
2022年より通常配当額が増えていることもあり、例え12月の特別配当がなくとも既に増配とかわらない状況ではあります。
ARCC 株価と配当比較
エイリスキャピタルの過去3年間の株価と配当推移の表になります。
・ARCCの減配は3年間なし
・最低利回りは7%台
・最高利回りは20%台
・中期的に上昇トレンド
株価が一時期10ドルを切った際には利回りが20%に迫る勢いでしたが、20年中旬から22年にかけて株価が回復しています。コロナショックを乗り切った後はボックス相場を繰り返して安定的な値動きとなっています。
減配なしで利回り低下=株価が上昇
利回り10%をそろそろ超える展開のタイミングから新たに買付してもいいかもしれませんね。
他BDC銘柄との配当比較
時価総額No.1のARCCと他のBDC銘柄を比較するとその利回りはどうなのでしょうか?
ARCC含め人気5銘柄を比較しました。
ARCC | MAIN | HTGC | PSEC | OBDC | |
銘柄名 | エイリス・ キャピタル | メイン・ ストリート キャピタル | ハーキュリーズ ・キャピタル | プロスペクト ・キャピタル | ブルー・アウル ・キャピタル |
上場日 | 2004年 | 2007年 | 2003年 | 2004年 | 2019年 |
総資産額 | 10.36B | 2.28B | 1.58B | 3.81B | 5.91B |
配当支払い回数 | 年4回 | 年12回 | 年4回 | 年12回 | 年4回 |
12か月配当利回り | 9.82% | 6.65% | 9.02% | 11.36% | 9.35% |
2023年8月終値 | 19.5ドル | 41.2ドル | 17.25ドル | 6.33ドル | 13.9ドル |
過去1年配当額 | 1.92ドル | 2.75ドル | 1.54ドル | 0.72ドル | 1.30ドル |
他銘柄と比較すると平均的な位置にいるのではないでしょうか?
配当利回りが11.35%で一番高いPSECは不動産・債権が多めのポートフォリオでリスクの高い分高い利回りが実現していますね。
MAIN・PSECなどは毎月配当という嬉しさも魅力ですね。
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エイリス・キャピタル ARCC 業績推移
ARCC 過去の業績
過去5年と、直近12ヶ月(TTM)の売上、利益をご紹介します。
売上はほぼ右肩上がりの上昇です。
営業利益も上昇しているものの、純利益は各年度でブレがあるものの安定的ではあります。
投資という性質上仕方のない事だと思います。
EPSも予想コンセンサスを過去3年ほぼ達成して安定的な数字を出しています。
CFも現金も多く潤沢な資金が留保されていますね。
ARCCの買い時は?
買い時は:利回り10~15%を超えた時。
というのが結論になります。
これはARCCが減配をしないという前提のもとの数字です。
また、投資会社という性質上市場の暴落時には暴落耐性は低いというデメリットがあります。
【過去暴落時株価下落率】
リーマンショック時:▲83%
コロナショック時:▲20%
凄まじい下落となっていますが、逆にいえばそんな局面も乗り越えられる体力がある会社ともいえるかもしれません。
現在の利回りは9.8%とそろそろ10%を超えそうな状況ですので、
常に余力を残してコツコツと買い増し複利効果を受けつつ、暴落局面で更に買い増し。
さらにリスクを減らしたい方は、
いつでも購入出来る様に資金と証券口座を準備して、暴落時に買付。
という戦略で臨むのがリスクを少なくARCCと向き合えるのではないかと思います。
ARCCをどこで買う?
ARCCは先述している通り日本の証券会社では新規に買付することが出来ないBDC銘柄となります。
しかし今年に日本に上陸したウィブル証券の場合には、日本の金融庁の規制外なのでBDC銘柄に投資することが可能です。
ウィブル証券については聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますので下記の記事で詳細に記載しています。開設方法からメリット・デメリット紹介しています。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回はBDC銘柄のリーダー的存在【エイリス・キャピタル】をご紹介させて頂きました。
実はグーグル、アップル、インテル、フェイスブックなども創業期はBDCから支援を受けていました。
ご自身のポートフォリオのメインとしてはリスクが高いですが、BDC銘柄専用の証券会社としてWebull証券でこっそりこつこつと【積立と配当】を楽しむというのもかなりありだと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました!
コメント
はじめまして、ydgです。
ARCCが購入可能との情報ありがとうございます。
早速webullとmoomooで口座を開設申請しました。
早速ですが、どちらでもARCCは購入可能なようですが、どちらがおすすめでしょうか。
moomooの方が送金手数料がないのですが、細かな手数料の違いがわかりません。
それ以外にも両者の違いなど分かればぜひお教えください。
NISAは他社運用ようしてますので、今回は米国株式を運用する場合の違いが分かれば大変助かります。
ydgさん
ご質問ありがとうございます!
口座開設申請をされたとの事おめでとうございます♪♪
確かにmoomoo証券とwebull証券の違いはなかなか情報が少なく実際使わないとわかりにくいと思います!
私的に以下が使用する上での違いかなと思っていますのでご参考にしていただけますと幸いです。
前提:NISA口座非開設。米国株のみの運用。
取り扱い銘柄数:ほぼ互角。
UI:webullの方がやや使いやすい。(個人差ありかもです。)
情報量:moomooの方が細かく見れる。
約定手数料:moomoo0.08%、webull0.2%
入金手数料:moomoo0円、webullは一部0円
出金手数料:moomoo0円、webull110円〜。
という感じですので、webullで情報を探して、moomooで取引するというのが現実的な使い方かなと思っています!
米国株取引頑張っていきましょう➖♪♪
ありがとうございます。
開設後に、ご提案の方法を検討してみます。
>webullで情報を探して、moomooで取引するというのが現実的な使い方
少額のドルが手元にあったので、BTIをNISAで買ってみました。
(あまりあてになりませんが、mns.comでも、強い買いになってますね。
SSSSも買いになってますが、大丈夫かどうか私では判断できません。。。)
今後も外であまり見れないような、新鮮な情報を期待しております。