本日は利回り8%超を誇る、
【コールズ($KSS)】(米国大手デパート)
Kohl’s Corpについてご紹介させて頂きます。
Kohl’s Corp(コールズ)は現在配当利回り8%で米国市場利回りランキング上位にランクインする高配当銘柄となっています♪
百貨店セクター、デパートでこれほどの利回りはなかなか見ないですね♪
※日本の大手百貨店銘柄の平均利回りはわずか1.056%ですのでおそよ8倍の配当額を受け取れることになります。
大丸・松坂屋:2.07%
三越・伊勢丹HD:1.30%
高島屋:1.40%
阪急・阪神百貨店:1.49%
近鉄百貨店:0.42%
コールズ(KSS)の企業情報
コールズは、米国で百貨店を運営するデパートで、《KOHL’S》の名称で知られる大手企業となります。
1962年設立の老舗企業で、NY証券取引所に上場しており、婦人服・紳士服・子供服・宝飾品・家電類・玩具など一通りの家具家電・服飾を取り扱っています。
更にオンライン限定の家具やデジタル家電を『Kols.com』で展開しており米国で人気のオンラインサービスを展開しています。
KSS(コールズ)は米国の百貨店セクターで4番目の時価総額(約4000億円)で、日本では高島屋に相当する企業規模となっています。
コールズを含む大手4社の配当利回りを比較すると、その差は顕著でコールズが大きく飛びぬけている状況となっています。
米国百貨店時価総額ランキング
時価総額 | 配当利回り | ||
1位 | Dillard’s Inc | 1兆円 | 0.227% |
2位 | Macy’s Inc | 8,000億円 | 3.554% |
3位 | Nordstrom Inc | 5000億円 | 3.91% |
4位 | Kohl’s Corp | 4000億円 | 8.01% |
コールズ(KSS)企業詳細
名称 | Kohl’s Corp |
ティッカーシンボル | KSS |
セクター | 百貨店 |
時価総額 | 27億ドル (約4,000億円) |
社員数 | 96,000人 |
売上高 | 175億ドル (約2.6兆円) |
株価 | 24.65ドル |
配当利回り | 8.01% |
PER | 8.65 |
EPS | 2.85 |
特筆すべき点は、2022年度▲0.15であったEPSが2023年は2.85倍と急回復しています♪
2024年4月に発表された第4四半期の決算報告では、売上高こそ予想を下回ったもののEPSは予想を上回る結果を出しています。
▪売上高:✖
58億ドル予想⇒57.1億ドル
▪EPS(一株当たり利益):◎
1.27ドル予想⇒1.67ドル
コールズ(KSS)売上詳細
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コールズ(KSS)の配当情報
コールズ(KSS)配当利回り・支払い履歴
コールズの配当はおおむね年4回(3月・6月・9月・12月)に均等額が支払われています。
※2024年は0.5ドルが4回の2ドル予想となっており、既に3月に0.5ドルが支払われています。
【過去5年 支払履歴】
配当支払年 | 配当額 | 利回り |
2024年(4月時点) | 0.5ドル (2$予想) | 8.98% |
2023年 | 2.00ドル | 8.62% |
2022年 | 2.00ドル | 5.12% |
2021年 | 1.00ドル | 1.89% |
2020年 | 0.704ドル | 2.67% |
2019年 | 2.68ドル | 4.70% |
コロナ禍のダメージがあり配当が一時期下落しましたが、それでもゼロ配当にはならず、配当額は近年また回復しています♪
※2014年~18年 【過去配当】
配当支払年 | 配当額 |
2014年 | 1.56ドル |
2015年 | 1.80ドル |
2016年 | 2.00ドル |
2017年 | 2.20ドル |
2018年 | 2.44ドル |
コロナ前の19年までは2011年から毎年増配していたこともあり今後の増配にも期待したいところです。
コールズ(KSS)配当性向
配当支払年 | 配当額 | 配当性向 |
2017年 | 2.20ドル | 43.03% |
2018年 | 2.44ドル | 50.26% |
2019年 | 2.68ドル | 61.28% |
2020年 | 0.70ドル | 78% |
2021年 | 1.00ドル | 15.78% |
2022年 | 2.00ドル | 55% |
2023年 | 2.00ドル | 70.03% |
過去に配当性向が100%を超えたことがなく、40%がら70%を推移しています。
2023年、24年は70%を超えていますが、それ以外はそこまで無理のない株主還元率です。
コールズ(KSS)の業績情報
クレジットカードの遅延金の上限の引き下げは打撃?
コールズだけではなく、米国の百貨店は長年、店舗ブランドのクレジットカードを利用して購入を促し利益・キャッシュを獲得してきており、自社クレジットは売上の重要な要素です。
クレジットカード支払いの延滞料も重要な利益の一部。
しかし、2024年の5月から米国では、消費者のクレジットカード滞納料金の最高額が8ドルになるという新しい規制が成立しています。(米国消費者金融保護局(CFPB)の新しい規制)
小売業界の平均滞納額は約32ドル
単純計算で一人あたり24ドルの損が出る事になります・・・
コールズはクレジットカード収入の割合が多いという特徴があり、新しい規制の影響を一番受ける可能性があります。
負債額・資本比率は大丈夫?
コールズの負債は21.8億ドルで前年の24.6億ドルから10%以上回復しています。
現金は1億8千万ドル、純資産は19.9億ドルとなっています。
これだけみると自己資本比率も問題なさそうです。
しかしこの負債は1年以内に返済する短期の負債に限られており、その後75億ドルの負債の支払いも必要になっています。
レバレッジを利かしリスクをとった経営をしていることがわかります。
慈善活動:500万ドルの寄付
コールズは2024年にHealthier Generationに3年間で500万ドルの寄付を行う事を発表しました。
発表記事:Kohl’s Donates $5 Million to Alliance for a Healthier Generation to Improve Family Health & Wellness Nationwide (yahoo.com)
これは健康の公平性を強調し、子供たちの為に学校やコミュニティ設立を通して、全国の家族がより健康な生活を送るのに役立つように設立された機関で、身体的・精神的な健康に貢献する為に寄付をけってしたとのことです。
ヘルシー・ジェネレーションとコールズの関係は2019年からで、既に1200万ドルの資金が提供されています。
企業理念と密接に関係した団体への寄付は消費者購買意欲にも関係する小売り業では重要なファクターです♪
投資家の反応&ニュース
米国株🇺🇸
— isto700@社長兼投資家 (@isto700) April 9, 2024
コールズKSSを初購入🆕
百貨店を運営する会社みたい🧐
あんまり人気の銘柄じゃないけどコレクションに加えてみました😉
一応今のところ高配当#米国株#株コレクション#コールズ#株友 pic.twitter.com/Ip4TbVINJr
Really interesting breakdown of how much money retailers make from their CCs.
— Paul Cerro (@paulcerro) April 10, 2024
It's typically been a big money maker for them since there's little overhead.$KSS $M $JWN $TGT pic.twitter.com/MWzq0Fw1mA
コールズが決算を受け軟調 既存店売上高は8四半期連続の減収 – 株探https://t.co/GHzUXoV7iR$KSS 2%安 https://t.co/eSzH3KnDB5 pic.twitter.com/eHGJ5cI5Hp
— 世界四季報 (@4ki4) March 12, 2024
Kohl’s Corp. fiscal Q4 profit handily beats expectations, revenue narrowly misses https://t.co/SvvDrsgCUx
— Wisconsin State Journal (@WiStateJournal) March 12, 2024
Kohl's Corp to bring 200 Babies 'R' Us to stores with new partnership https://t.co/rGmprHfjH6
— Journal Sentinel (@journalsentinel) March 12, 2024
Kohl's Corp. reports making $59 million in Q3, sales down 5.2%. How the company sees gifts, home decor and impulse buys as keys to growth https://t.co/pG4qrDET0p via @journalsentinel
— Lou Saldivar (@LouQ) November 21, 2023
日本でコールズについて言及している方はなかり少ない印象でした。
海外ではニュース・決算情報と並んで多くの意見が飛び交っており活発な銘柄であることがわかります。
さいごに
いかがでしょうか?
米国老舗百貨店のコールズについてご紹介させて頂きました。
コロナ禍以降小売りを取り巻く状況は芳しくありませんが、もしかすると今がチャンスかもしれません。
配当利回り8%超の小売り銘柄は魅力的ですが、百貨店セクターは景気敏感セクターでもあります。
その他財政リスク・法整備リスクなど様々な問題があるのも事実です。
人の行く裏に道あり花の山
千利休
今後の動向に注目の銘柄です!!
ポートフォリオの数パーセントに加えても面白い銘柄かもしれません♪
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