毎月配当 イタウ・ウニバンコHD ITUB ブラジル4大銀行の最大手 新興国高配当株は危険? 

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投資・スモールビジネス
パパリカ
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みなさん。こんにちは! 

パパリカ(@ipirikapirika)です。

本日は年16回配当毎月配当以上の配当金支払いが行われる、
【$ITUB (イタウ・ウニバンコ・ホールディングス)】
についてご紹介させて頂きます♪

現在、配当利回り6.93%と高配当銘柄となっています。

※楽天証券HP

新興国(ブラジル)×銀行株×高配当×毎月配当(年16回)

今回はあまりなじみのないブラジルの銀行株について、

銘柄情報
・業績情報
・配当詳細
・投資判断の可否

について徹底紹介させて頂きます♪

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パパリカ
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詳細・始め方については以下の記事でも詳しく解説しています♪

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イタウ・ウニバンコ・ホールディングスってどんな会社?

イタウ・ウニバンコ・ホールディングスは2008年にイタウ銀行とウニバンコ銀行が合併したことによって誕生しブラジル民間行の最大手銀行として、ブラジル4大銀行に名を連ねる企業です。

時価総額では世界の銀行のトップ40位に位置します。

2023年最新版:世界の銀行ランキング時価総額TOP100【日本のメガバンク・クレディスイス・UBS】 | Reinforz Insight

【ITUB銀行 企業概要】

名称イタウ・ウニバンコ・ホールディングス
 ティッカーシンボル ITUB
セクター銀行
英語表記Itaú Unibanco Holding S.A 
時価総額5.5兆円
社員数10,1000人
売上高6.7兆円(2023年通期)
株価6.70ドル(2024/9/15)
配当利回り
(直近)
3.11%
0.04852ドル
PER9.98
PBR1.90
主な事業個人・小規模事業向け小売銀行
プライベートバンク
融資・卸売
自動車ローン・クレジットカードなど

 銀行セクター平均値
  PER12.81 / PBR:1.21

パパリカ
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セクター平均よりPERから収益率が悪くPBRからは割高水準であることが伺えます。

南半球最大の商業銀行に

イタウ・ウニバンコ・ホールディングスは、三井住友銀行や三菱UFJ銀行の様に買収・合併を繰り返し今の銀行名になりました。

具体的にはバンコ・イタウ・ホールディングス・フィナンセイラがウニバンコ・ホールディングスを買収したことによってブラジルトップ、南半球でも最大規模の金融機関となっています。

ただしアルゼンチン・コロンビア・チリ・ウルグアイなどに事業を展開してはいるものの、ブラジル国内で総売上の86%を占めています。

【売上構成】
・ブラジル:6.44兆円
・その他南米:1兆円

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日本からの撤退

イタウ・ウニバンコ銀行はかつてブラジルの民間企業として初となる金融庁から銀行免許許可を受け、2004年に東京支店が設立されていました。

同時期にはバンクオブアメリカ子会社のボストン銀行のブラジル・南米支店網を買収するなど拡大を続けていました。

しかし残念ながら2020年に日本での銀行業を廃止し、現在日本ではウニバンコ銀行を見ることはありません。

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今後再上陸に期待ですね♪

直近決算は健闘!

2024年8月に報告された第2四半期の決算データです。

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 売上高:予想上振れ
 EPS:予想下振れ
 前年比:大幅上振れ
 1株利益:予想0.19 結果0.20

【第1四半期結果・第3・4四半期予想

【売上】

予想結果
第1四半期402億404億
第2四半期408億424億
第3四半期422億
第4四半期433億

【EPS】

予想結果
第1四半期0.1980.197
第2四半期0.1890.18
第3四半期0.19
第4四半期0.204

上半期の結果は売上高は達成しているものの、利益は共に未達という結果でした。
下半期のコンセンサス予想は上昇予想であることからも達成可否に今後注目です。

アナリスト評価はダウングレード・・・

2024年8月22日にUBSから目標価格・評価の変更が発表されました。

買い⇒ニュートラルに格下げ

UBSとは?

スイス最大の銀行及び世界最大のプライベートバンク
すべての主要な金融センターで存在感を維持しており、世界最大の個人資産を管理ビリオネア達の約半数が顧客

イタウ・ウニバンコ・ホールディングス 配当情報

配当金推移

【過去5年 支払履歴】

  配当支払年    配当額   利回り 
 2024年(予想)0.35ドル6%
2023年0.249ドル3.77%
2022年0.177ドル4.14%
2021年0.117ドル3.60%
 2020年  0.201ドル  3.87% 

【過去5年 平均(20年~24年)】

  年間平均配当額    0.219ドル  
年間配当利回り3.7%
  最小配当額(一回あたり)   0.117ドル 
  最大配当額(一回あたり)  0.35ドル

過去5年間と比較すると2024年は平均を上回り最高水準であることがわかります。

毎月の配当額について

パパリカ
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年16回の配当ですが、毎月均等額ではないことにご留意ください。

毎月(計12回)の配当に加えて、3・6・9・11月(計4回)に特別配当が実施され合計16回となります。

配当額の割合としては、

3月・6月・9月>>11月>>>>>>>毎月

【2023年 年間配当詳細】

合計0.2538割合
1月0.00338約2%
2月0.00348約2%
3月0.0035約2%
3月 ②0.053621%
4月0.0035約2%
5月0.00368約2%
6月0.00367約2%
6月 ②0.0544821%
7月0.00354約2%
8月0.00342約2%
9月0.00351約2%
9月 ②0.0538721%
10月0.00361約2%
11月0.00358約2%
11月 ②0.0494619%
12月0.00355約2%
パパリカ
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特別配当4回で配当額の80%となっています。

同じ毎月配当のバンコ・ブラデスコ銀行と比べると利回りは落ちるものの、年間配当支払いに大きな偏りがないので安心ですね。

2024年配当権利落ち・支払い日について

パパリカ
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2024年は11月分まで発表されています。

権利落ち日配当額(ドル)支払日
10月2日0.0026611月08日
9月23日0.03635月07日
9月3日0.0026110月08日
8月2日0.002659月9日
7月2日0.002638月9日
6月24日0.032369月9日
6月4日0.002677月9日
5月2日0.002846月10日
3月28日0.002905月9日
3月22日0.031179月9日

配当性向について

イタウ・ウニバンコ・ホールディングスの配当性向はかなり良好な指数で推移しています。

2019年:44%
2020年:54%
2021年:24%
2022年:32%
2023年:36%

コロナ禍であった2020年は、大幅減配・配当停止や、例年通りの配当を出して100%を超える配当性向になってしまった企業などが散見されましたが、イタウ・ウニバンコ銀行に至っては配当性向50%という値で抑え込めた結果となっています。

イタウ・ウニバンコ・ホールディングス 株価推移

【年初来チャート】

ITUB 6.67 ▲ +0.76% 無題 (tradingview.com)

年初来+23%
52週来高値:7.23ドル (24/2/20)
52週来安値:5.12ドル (24/10/8)

【5年来チャート】

ITUB 6.67 ▲ +0.76% 無題 (tradingview.com)

5年最高値7.50ドル (20/1/6)
5年最安値2.87ドル (20/5/11)

年初来24%の上昇であり、5年チャートからはコロナ禍以降順調に下値を切り上げながら上昇しています。

パパリカ
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とはいってもコロナ禍以前の株価には未だ回復しきっていません。

まだまだ上昇の余地はあるか?コンセンサス通り下落に転じるかどうか重要な局面です。

イタウ・ウニバンコ・ホールディングス 業績推移

おさらい

・世界時価総額ランキングTop40
・売上比率ブラジル中心に南米中
・南半球最大の民間行

ITUB 業績 売上推移

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売上高は5年来で検討しても右肩上がりに増加しています♪

新興国の中で、ブラジルの経済成長への期待度はかなり高く、その国内での最大手ということであれば通年の売上高成長というのは納得の結果です。

ITUB 業績 利益推移

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純利益も売上と同様に右肩上がりの状況です。(2020年除く)

売上・純利益共にコロナ禍以前(2019年)以上の数字であるのに対して、株価の回復が伴っていないという点はやや気になるところです。

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単に出遅れ銘柄なのか今後の期待値がないのか・・・

ITUB 財務・EPS・キャッシュフォロー

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過去5年で負債比率100%超が一度もなし。
前期、今期はマイナスCFが目立つが、通年でみると、2021年以外はすべて黒字CFと問題なし。

調整後希薄化成長率
2023年3.36BRL13.5%
2022年2.96BRL1.3%
2021年2.92BRL51.6%
2020年1.93BRL▲30.5%
2019年2.77BRL8.6%
2018年2.55BRL8.2%
2017年2.36BRL7.2%
2016年2.20BRL

【通年EPS推移】

過去3回の四半期決算はすべてコンセンサス未達

しかし通年でみると、コロナ禍を除き毎年上昇しており、成長率は鈍化していない様子。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本日は、南半球最大の民間銀行である、イタウ・ウニバンコ・ホールディングス(ITUB)についてご紹介させて頂きました。

今後米国市場への不安視からも、新興国への分散の必要性が顕在化しつつあります。

情報の少ない新興国への投資の際にはヘッジの意味を込めてETFへの投資『ツルハシ売り』である銀行への投資が無難だと思っています。

是非ご自身でも、moomoo証券から銘柄詳細をチェックしてみてください♪

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最後までお読みいただき誠にありがとうございました♪

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