みなさん。こんにちは!
パパリカ(@ipirikapirika)です。
本日は利回り9%超を誇る
【$BCE】(カナダ通信大手)
について解説していきます♪
BCEは現在配当利回り8.9%で米国市場利回りランキング上位にランクインする高配当銘柄となっていますのでその秘密や今後の将来性など多角的にご紹介致します♪
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BCE(ビーシーイー)の企業情報
カナダ最大手通信会社であるBCEは《Bell Canada Enterprises》という名称で知られています。
事業内容は、カナダ全国的な固定通信、移動体通信・衛星通信、IPテレビ・インターネット回線等の通信事業を総合的に展開しています。
社員数5万人超、時価総額4.5兆円を超え、カナダで最大の通信企業
日本の通信大手と比較すると、日本電信電話16兆円、ソフトバンクグループ13兆円、NTTドコモ12兆円、KDDI10兆円と比較すると規模自体は半分以下というところです。
カナダにも日本と同様に三大キャリアが存在しており、BCEはその一角でありかつ最大のキャリアとして支配的なポジションを獲得している企業となっています。
BCE 企業詳細
名称 | Bell Canada Enterprises |
ティッカーシンボル | BCE |
セクター | 通信 |
英語表記 | BCE Inc |
時価総額 | 300億ドル(約4.5兆円) |
社員数 | 50,000人 |
売上高 | 240億ドル (約3.5兆円) |
株価 | 33.13ドル |
配当利回り | 8.98% |
PER | 19.47 |
PBR | 1.8 |
米国に上場するカナダ企業ということで、米国大手のベライゾンやAT&Tと比較すると1/4程度の時価総額となります。
ビジネスセグメントは、ワイヤレス事業・ワイヤライン事業・メディア事業の3セグメントで構成されており、売上比率はワイヤレス・ワイヤライン事業で9割近くを占めており、メディア事業が12%程度となっております。
BCE 配当情報
BCEは過去に年間5%の増配を行う方針を維持しており、増配に向けCFの改善すべく一連の企業買収を行っています。
配当方針はフリーキャッシュフローの65~75%を配当に充て、株主還元を強化していますが昨今は配当性向が100%を超えており、本来の方針や蓄え以上の配当を出し続けている状況となっています。
増配・高配当銘柄であることからもひとたび減配となれば株価へのダメージは計り知れません。。。
減配もやむなしという状況ではあるものの、連続増配企業かつ高配当銘柄というのは魅力的なので、相応のリスクを承知の上では投資妙味はあると思います。
BCE 配当利回り・支払い履歴
【過去5年 支払履歴】
配当支払年 | 配当額 | 利回り |
2024年(予想) | 2.95 | 8.98% |
2023年 | 2.87ドル | 7.07% |
2022年 | 2.81ドル | 6.13% |
2021年 | 2.75ドル | 5.32% |
2020年 | 2.52ドル | 5.50% |
2024年はあくまで予想ではありますが、9%に迫る利回りとなっています。
ここ数年1%程度利回りが上昇中!
※2013年~19年 【過去配当】
配当支払年 | 配当額 |
2013年 | 2.19ドル |
2014年 | 2.20ドル |
2015年 | 1.98ドル |
2016年 | 2.10ドル |
2017年 | 2.24ドル |
2018年 | 2.33ドル |
2019年 | 2.36ドル |
2013年~2019年は概ね4~5%程度の利回りで推移していました。
過去10年平均利回り:5.4%
2024年4月時点の利回り:8.98%
しかしコロナ禍を下回る株価なので、今からの投資は一定の成果が得られるかもしれません♪
BCE 配当性向
配当支払年 | 配当額 | 配当性向 |
2013年 | 2.19ドル | 90.7% |
2014年 | 2.20ドル | 84.2% |
2015年 | 1.98ドル | 87% |
2016年 | 2.10ドル | 82.2% |
2017年 | 2.24ドル | 88.9% |
2018年 | 2.33ドル | 97.4% |
2019年 | 2.36ドル | 94.2% |
2020年 | 2.52ドル | 120.7% |
2021年 | 2.75ドル | 117.2% |
2022年 | 2.81ドル | 123.8% |
2023年 | 2.87ドル | 169% |
過去10年で配当性向が80%を下回ったことがなく、日本企業では考えられない数字となっています。
そもそも配当性向とは、当期の純利益に対して配当額の割合を示したもので、100%を超えるというのは利益以上の金額を配当として支払っていることになります。
過去4年間はその状態が続いています。。。
増配を続ける事がある種のバリューとなっている連続増配企業としては減配は避けたいところですが、今後この状況が続けば配当を維持するのは難しくなってくるかと思います。
内部留保を切り崩している状況ではありますが、BCEのキャッシュフローは潤沢なので、《減配時期》と《業績の回復》どちらが早いかを見極めていくことが重要です。
カナダ株の税金は高い?
BCEは米国ADR銘柄ということもあり、税金は米国の税率10%ではなく、日本との租税条約によって税率が決定する銘柄となっています。
2023年まではカナダ国籍の企業は税率が15%でしたが、2024年からは25%の現地源泉税が課せられています。
25%はちょっときつい・・・
詳しくは下記記事にて解説していますので興味のあるかたは是非チェックしてみてください。
カナダの税率が25%に対して、外国税が全くかからない国も存在しており、NISAと組み合わせると全くの無税で運用でき、配当にかかる税金もゼロになります。
以下の記事で税金ゼロのおすすめ銘柄をご紹介しています♪
BCE 業績関連
通信セクターに対する見通し
BMOキャピタルがカナダの通信セクターに対する暗い見通しを発表したことでBCEの株価は現在過去10年で最安値を更新しています。
実はカナダ通信大手の3社である、《BCE》・《ケベック》・《Telus Corp.》すべての目標株価が引き下げられています。
これは、BCEの本社のあるケベック州でのケベック社との価格交渉の勃発や、メイン商材であるケーブル事業自体の売り上げ減少が利益率を圧迫している事が原因とされています。
BCE Hits 10-Year Low, Rogers Dips After BMO Turns Sour on Telecom Outlook (yahoo.com)
ケーブル事業からワイヤレス事業への事業転換が今後のカギとなっています。
カナダ通信事業は競争激化による大手の成長見通しの鈍化が予想されています。
目標株価引き下げニュース
2024年の業績についていくつかの証券会社が目標価格の引き下げをおこなっています。
CIBC:54Cドル⇒52Cドルへ(24.4.5)
JPモルガン:54Cドル⇒47Cドルへ(24.4.4)
BMO:54Cドル⇒46Cドルへ(24.4.3)
バークレイズ:38Cドル⇒35ドルへ(24.4.9)
これは先述の通り主力セグメントであるワイヤレス事業における競争圧力が激化しており、成長鈍化の要因になると考えられている為です。
年初来では16%以上下落した株価ですが、回復の兆しがまだ見られないというアナリストの見解もある為、今後更に株価は下落する可能性が示唆されています。
投資家の反応
Is $BCE a buy ?
— Drew (@DrewTalksalot) April 2, 2024
Canadian Telco's all down considerably this morning with $BCE and $QBR.B Quebecor downgraded to perform.
— Vancouver Island Guy 🌊 (@VanIsleInvestor) April 2, 2024
All taking a reduction in price targets $T, $BCE, $RCI.B
Be wary when the seller on BNN is not a personal buyer…
Hated enough now? https://t.co/0bAHiXDbMh pic.twitter.com/l1Y0k97r5M
The last time $BCE traded this low you have to go back over 10 years ago (Oct 2013)
— Brian Harrigan (@labourtoleisure) April 2, 2024
Not a good look at all
$BCE BCE Expiration of Options
— Vancouver Island Guy 🌊 (@VanIsleInvestor) April 6, 2024
CEO Mirko Bibic to appear at Committee Next Week April 11th.
The government is not happy he blamed them for being to slow to help Canadian media companies and then raised the dividend from 96.75 to 99 cents.
and cut 4,800 jobs to do it pic.twitter.com/Ib11PFfnAB
海外投資家の反応は賛否分かれる転換ですが、悲観的な意見が多く散見されています。
・配当の為人員削減は高評価。
・増配維持には懐疑的。
・10年来安値更新がネガティブインパクト
・今後の見通しが暗い。
おはようございます🌸
— もんちゃ@新NISAから投資開始 超初心 (@MontyaNisakabu) March 27, 2024
昨日米国株上がってましたね🌟
🔸BCE
を2株買いました🌟
カナダの通信会社だよ🐥
配当金利回り8.7%です🌟
今日の日経株価はどうなる⁉️
権利落後の下げ↘️ですかね🐣#投資初心者
カナダ株の税金が25%になって実質配当金が減配した。
— かまぼこ権八郎 (@AfwjTbxfAImsUrd) March 3, 2024
さよならBCE、ENB👋
真夜中の銘柄紹介👻🔰
— トラネコ@配当金で生活することが目標です! (@FIRE60028219) April 6, 2024
カナダの通信会社
【BCE】が配当利回り8.95%💰✨
株価が下がっててチャンスだけど
配当性向が100%超えてるから
やめておこう😭
でも一撃狙えそうな気がする!!😎 pic.twitter.com/dvaR48GEss
日本の投資家は数株単位でこつこつとポートフォリオに加えて積み立てている方が多い印象です。
・外国税が25%に増加したことがネガティブ要因
・配当性向の高さから敬遠
・利回りの高さは好評
さいごに
いかがでしょうか?
カナダ通信最大手、超高配当、連続増配、値ごろ感の株価と投資したくなる条件はそろっているのが本日ご紹介したBCEです。
しかし、通信大手の成長鈍化予想、4年連続の配当性向100%越え、外国税25%というネガティブな要因も存在しています。
とにかく今後の動向に目が離せない銘柄です!!
スピーティに情報をキャッチして下落の際にはバーゲンセールと思って買い進めるのも良し、減配があってもなくても買い進めるのもよし。
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などで見逃すことのないようにチェックしてみてください。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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